2022.03.02

PRESS RELEASE

国内受講者数レポートから読み解く「2021年IT人材育成動向」を発表

(ニュース発行元:トレノケートホールディングス株式会社)

 昨年2021年は、コロナ禍でのテレワークの導入によるIT化も余儀なくされる中、デジタル庁発足、DX投資促進税制の導入など国としても各企業のDX化を積極的に後押しした年でした。当社が提供する研修サービスにおいては、2021年の国内受講者数合計が前年比約1.2倍と多くの方に受講いただき、各企業においてIT人材の需要が高まっていると分かります。 また、研修内容ごとに見ると、セキュリティ関連のコースが最も受講者数の増加率が高く、前年比約3.8倍となりました。そのほかにも、DX人材育成に必須のAI・データ分析のほか、デザイン思考や企画力などビジネススキルに関連するコースも受講者数が特に増加しました。

【レポートサマリー】

  1. デジタル後進国・日本で急務となっているDX推進
    IT人材育成研修 トレノケートホールディングスでは日本国内の合計受講者数が前年比約1.2倍に
    DX化を後押しする政策などによる、ITの導入やDX推進に取り組む企業の増加が背景か
  2. 受講者数増加率1位はセキュリティ関連コース 前年比約3.83倍
    テレワークでのセキュリティ対策が影響?ITエンジニア以外もリテラシーを身につけるべき時代に
  3. DX人材育成に必要なAI・データ分析などのIT活用力に加え、デザイン思考、企画力や推進力などのビジネススキルに関連したコースが人気



 当社は、デジタルビジネス時代において戦略的にITを活用しイノベーションを起こせる人材の育成を目指し、「ビジネス×IT×グローバル」の観点から、ITトレーニング、ベンダートレーニング、ビジネストレーニングなど1,400を超える多種多様な研修コースを提供しています。世界で最も優れたIT研修企業20社に贈られる「TOP IT Training Companies」に2年連続選出、ベンダー認定トレーニングパートナーとして 「Microsoft Partner of the year 2021 Learning (Worldwide)」で世界一、Google Cloudより「Authorized Training Partner of the Year 2020 (APAC)」でアジア一、認定インストラクターとして所属講師が「2020年 日本AWS認定インストラクターアワード」で日本一を獲得し、日本一の三冠達成など、世界のIT人材育成に貢献しています。

①デジタル後進国・日本で急務となっているDX推進

 デジタルビジネス時代と呼ばれる現代、「IMD世界デジタル競争力ランキング」によると日本は28位とデジタル後進国と言われています。昨年2021年にはデジタル庁発足、DX投資促進税制の導入など国としても各企業のDX推進を後押ししており、IT人材育成の育成は急務です。

 2021年、IT人材育成の多種多様な研修を提供する当社では、国内受講者数において2020年比約1.2倍となりました。対面とオンラインの両方のコースを用意していることから、オンラインでのコースが特に受講者数を伸ばし、2020年比約1.6倍となりました。オンラインならではの機能としてチャットなども活用し、受講者の質問や発言が増えた傾向もあるなどコロナ禍においても満足度の高い研修の実現に繋げることができました。

 上記のような成果があり、昨年、ベンダー認定トレーニングパートナーとして 「Microsoft Partner of the year 2021 Learning (Worldwide)」で世界一、Google Cloudより「Authorized Training Partner of the Year 2020 (APAC)」でアジア一、認定インストラクターとして所属講師が「2020年 日本AWS認定インストラクターアワード」で日本一を獲得し、日本一の三冠達成、世界で最も優れたIT研修企業20社に贈られる「TOP IT Training Companies」に2年連続選出されるなど、世界のIT人材育成に貢献しています。


②受講者数増加率1位はセキュリティ関連コース 前年比約3.8倍

 当社が提供しているコースの中で、2021年最も受講者数の増加率が高かったのはセキュリティ関連コースで、前年比3.8倍となりました。新型コロナウイルスの流行によるテレワークで、セキュリティシステムの導入や、ITエンジニア以外も含めた全社員のリテラシー向上に急ぐ企業が増えていると推察されます。

 実際に受講いただいている方からは「セキュリティについてワードは知っていても、詳しい内容や実践していないと分からないことも多かったので、研修を受講し貴重な時間を過ごせた」「どういった考え方で体制づくりを行ったら良いかも含めセキュリティチーム全体の流れが知れて良かった」などの声が上がり、ここ数年でセキュリティ対策への強化が求められていると感じています。
 

③DX人材育成に必要なAI・データ分析などのIT活用力に加え、デザイン思考、企画力や推進力などのビジネススキルに関連したコースが人気

 日本は、自社でコントロールできる改革である「守りのIT」を重視し、ステークホルダーを巻き込んで改革する「攻めのIT」ができていないと言われています。当社では、「攻めのIT」に不可欠なAI・データ分析関連コース、 Java、プログラミングなどの開発系コースにおいても、受講者数の増加率が大きく、 AI・データ分析関連コースは前年比約1.6倍、開発系コースは前年比約1.3倍となりました。

 また、IT人材育成にはITスキルだけでなく、ITツールを活かすためのビジネススキルも必要です。当社は、新入社員から経営層までの全階層をカバーした研修ラインナップを強みとしており、主にマネジメント層に人気のビジネススキル関連コースにおいても、受講者数前年比約1.4倍となりました。
 


「2022年、IT人材育成に必要なスキルとは」

トレノケートホールディングス 代表取締役社長 杉島泰斗

【プロフィール】
熊本県出身。東京工業大学を卒業後、SCSデロイトテクノロジーでITコンサルタント、不動産ポータルサイトLIFULL HOMESでWEBエンジニア、マーケティングに従事。株式会社クリスクで代表取締役を10年務め、日本と東南アジア4か国で事業を展開。2021年より現職。


【コメント】
■2021年の受講者数増加について
理由は大きく2点あると考えられます。
1点目は、オンライン形式での研修が浸透したことです。そのため、新型コロナウイルスの感染者数が増えた時期でもお客様が研修受講を控えずに済んだと考えられます。
2点目は、IT/DX人材育成の需要の高まりです。2021年に弊社にて研修を受講した企業の数は、2020年比で17%ほど増加しています。ただし、人材育成全体としては、2021年の研修費用は減っているという産労総合研究所の調査結果もあります(産労総合研究所『2021年度 教育研修費用の実態調査』) 。現在の不透明な経済状況を背景に企業の研修費用については厳しくなっている中でも、IT/DX人材の育成に関しては重要な投資対象と見られているということでしょう。

■2021年に特に受講者数が増加したコースについて
①セキュリティ
ITエンジニアではない方向けのリテラシーを身に付けるコースや、セキュリティ技術の基礎をエンジニア向けに教育するコースが2021年に大きく受講者を増やしています。リモートワークなど、様々な業務シーンでのデジタル化が進んだことで、セキュリティの担当部署や専門企業だけでなく、全社員にセキュリティの知識が求められるようになってきたからではないでしょうか。また、ITのあらゆる分野でセキュリティは切り離せなくなっているため、ITエンジニアの身に付けておくべき必須のスキルとなりつつあると考えられます。

②AI・データ分析
企業がこの分野の実用段階に入ったためと予測します。Gartnerの『日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2021年』でも、人工知能は幻滅期を抜けて啓蒙期に入ったとされています。
実際に弊社では、Pythonによるデータ分析に関連したコースが大きく伸びています。これは実際に業務で分析を行う必要性が増えてきたことの現れだと考えられます。

③ビジネススキル
IT企画やデザイン思考などのコースが大きく受講者が増えています。これらは全てDX化を行う際に必要となるスキルです。
特に、システムの開発・構築ではなく、企画やプロジェクトの推進など、ビジネスを牽引していく立場の人に求められるものです。この傾向は、DXの実現に向けて、真剣に取り組む企業が増えている証左であると考えています。実際、2021年はDXの人材育成に関して、 ITの専門家であるシステムインテグレーターや情報子会社のお客様だけではなく、事業会社の方も含めご相談をいただく機会が非常に増えました。

■2022年、特に必要とされるスキルについて
ITを利活用する力は、すべてのビジネスパーソンが身に付けるべきです。どのような技術やサービスがあるのか知ることで、自分の業務にどう役立つのかを想像もできるようになります。そのためには、少なくともDXで関連してくる技術の全体像や概要を理解しておく方がよいでしょう。その上で、各自の業務に使えそうな技術分野が見つかれば、それについて学んでいくとより実務で役立つと思います。

またITエンジニアのみなさんには、クラウドとセキュリティ、この2点は新たに身に付けたり学び直すことをおすすめします。今や開発ツールもクラウド上で提供されていたり、様々なサービスがクラウド上で連携したりという流れになっていますので、この2点についての基礎知識は何をするにも必須になってくると考えられます。


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