2023.12.19

Trainocate Leaders’ Voice – Elsa Yu (台湾)

世界に展開するトレノケートホールディングス。各国の人材育成の「今」とこれからをそれぞれの国のリーダーから紹介します。

今回は、台湾の Managing Director 、Elsa Yu (エルザ ユー) に台湾の現状や将来の展望を聞きました。

– まずはじめに、台湾について教えてください。

Elsa

台湾は東アジアの亜熱帯地域の島に位置しています。人口は密集しており、経済と技術が高度に発展しています。高学歴でフレンドリーな人が多いのも特徴の1つです。
また、台湾は非常にITが発達していることでも知られています。IMDが発表した2023年の世界デジタル競争力ランキングでは、台湾は第9位にランクインしました。IMDのランキングは知識、技術、将来への備えの観点から、それぞれの国のDXに対する受容度や態勢が出来ているかを評価しています。その3つの軸のうち、台湾は「技術」で3位、「将来への備え」で7位、「知識」で18位となっています。

日本は32位なので、大きく差を付けられていますね。そうなると、台湾ではデジタル人材は豊富なのでしょうか。

Elsa

実は、需要に対しては必ずしもそうとは言えません。トレノケート台湾のお客様はIT、小売り、ゲーム、金融、通信、銀行や保険など、様々な業界の企業がいますが、デジタル技術の素養がある人材の採用や育成を課題としているお客様が多いです。

IMDのレポートでも、「技術」項目内の “Digital/Technological skills” で台湾は低い評価となっており、弊社が把握している状況と同じ結論であると言えます。この点を強化していくことが、台湾のデジタル競争力のさらなる向上に重要と考えています。私たちトレノケートは、IT人材育成の最適なパートナーとして今後もお客様をサポートしていきます。

スキルの強化であれば、人材育成が必要な場面ですよね。トレノケートが発揮できる強みは、どのような点が挙げられますか?

Elsa

そうですね、大きくは3つあると考えています。

まずは、社名の元にもなっている ”Training Advocate” (トレーニングの先導) にコミットしている姿勢や、ITトレーニングの業界で20年以上の経験から、私たちは課題に応じて最適なプログラムを提供することができます。

2つ目は、15の国と地域、26拠点とグローバルに展開していること。世界とのネットワークを活かすことで、IT人材やグローバルに活躍できる人材を効果的に育成することが可能です。

最後に、技術トレンドを押さえたITトレーニングのラインナップの広さも強みの1つです。認定トレーナーも多く所属していますので研修品質が高いのはもちろん、学習者に合わせて対面・オンラインなど様々な方法でトレーニングを提供できますし、コンテンツをカスタマイズするなどの柔軟性も持ち合わせています。

どのようなゴールや要望であっても、IT人材育成で最適なパートナーになれる自信があります。

お陰様で、ITトレーニング企業で世界上位20社に4年連続で選出されたり、ITベンダーからのアワードもたくさん受賞したりしています。それでは、今後の目標や予定を教えて下さい。

Elsa

ビジネス環境はパンデミック以降、変化がさらに加速しています。こうした不透明な時代には、安定性を生み出すことは難しいと理解していますが、将来のビジネスに適応するために確かなアジリティを身につけていきたいと考えています。またデジタル競争力を強化していくためにも、IT人材育成のベストパートナーであり続けたいです。

不確実性の高い現代だからこそ、新しい技術や技術への投資、そしてデジタルスキルの向上は今後も求められると考えていますし、人々にとっても主題であり続けると信じています。そのためにも、お客様やパートナーに対して “Training Advocate” であることへのコミットを続けていきます。

学びを楽しみましょう!

ありがとうございます。それでは最後に、ご自身のことについて伺います。トレノケートに参加した理由や背景などはありますか?

Elsa

はい。私にとって知識とは、幸せになるための魔法の力なのです。

そう考えるようになったきっかけは、「くまモン」の生みの親の一人である小山薫堂氏にインスパイアされたことです。仕事をする上で考えるべきことについての小山氏へのインタビューを聴講する機会があり、そこで、「新しいこと、自信が興味をひかれたこと、そして人を幸せにできること」が重要である、という考えに触れました。

私がキャリアをスタートしたのはコンピューターのハードウェアの業界でしたが、その後、幸運に恵まれてITトレーニングの業界に足を踏み入れました。それは私にとって新しいチャレンジでしたが、刺激的な技術が次々に登場し発展することを楽しむことができました。何より、この仕事を通じて人々のビジネス的な成果や個人のキャリアで成功するための大きな鍵となるITスキルを成長させることができることは、大きな喜びです。

人材育成を通して「人」が成長して、その先に世界の変化があるのは、当社ならではの喜びですね。仕事をする上で、大切にしていることがあれば教えてください。

Elsa

私にとっての望ましい仕事の条件は、刺激を受けられること、新しい挑戦があること、そして学びを得ることができることです。また、社内のチームや顧客・パートナーがお互いに助け合い、価値があると双方が感じることができる関係であることも大切です。その上で健康的なワークライフバランスを達成できていれば、言うことはありません。

ワークライフバランスも、重要ですね。オフの時間はどのように過ごしていますか?

Elsa

ポッドキャストを聴くのが趣味の1つです。特にテクノロジーや、星占いなどの番組を聴いています。カフェでゆったりとお茶を飲んだり、世界を旅して回ったりするのも好きです。

 ありがとうございました!