2022.11.14
Trainocate Leaders’ Voice – Hee Soo Khor (インド、東南アジア、中東)
世界に展開するトレノケートホールディングス。各国の人材育成の「今」とこれからをそれぞれの国のリーダーから紹介します。
今回は、インドの Managing Director であり、東南アジアやUAEを始めとする中東エリアも会長としてマネージしているHee Soo Khor (ヒー・スー・コール) にインドの現状や東南アジア・中東地域を含めた将来の展望を聞きました。
– まず、インドについてお聞かせください。どのようなビジネス環境にあるのでしょうか。
HeeSoo
インドが世界的な地位を確立した大きな要因の1つは、IT産業が盛んなことです。IT産業がインドのGDPに貢献することで経済は着実に成長し、以前の農業中心から知識集約型の経済へと変化してきました。インドのIT産業はイノベーターを育む土壌となり、世界中に最高水準のテクノロジー・ソリューションを提供し、Amazon、Microsoft、Cisco、Googleをはじめとした国際的な企業もインドにオフィスを構えています。
また、IT産業は国内と世界がつながる手段にもなりました。例えば、遠隔地に住む人々も世界とつながることができるようになるなど、人々の生活に大きな影響を与えています。IT産業は今後も成長し続け、インドは世界のデータセンターとサポートサービスの労働力として活躍し続けると信じています。
– インドと言えば、IT産業というイメージは強いです。トレノケートの顧客も、IT産業のお客様が多いのでしょうか。
HeeSoo
業界は多岐に渡ります。Trainocateはインドで14年前から、自動車、銀行・金融、消費財、ヘルスケア、テクノロジー、テレコミュニケーション、FCMG(日用品) など、インドのさまざまな業界を牽引する企業のIT部門や技術専門家を育成してきました。
– 一部だけでも非常に多くの業界のお客様がいるのですね。インドの企業は、どのような課題に直面しているのでしょうか。
HeeSoo
多くの企業でシステムの導入やアップグレードに数百万ドルを費やしていますが、一方で、トレーニングのプロセスにはほとんど目を向けていません。その結果、ほとんどの企業で、せっかく投資したITシステムの機能や利点を十分に活用することができないのです。Trainocate Indiaは、仕事のパフォーマンスの向上や、技術の進歩に伴って変化する職務内容に適応するために必要なスキルを習得できるよう、さまざまなリソースやツール、トレーニングプログラムを提供しています。また、組織がこれまでとは異なる考え方や戦略的な計画を立て、コストを削減し、テクノロジーを最大限に活用できるように支援します。
– ハード面が整っても、それを活用する人材がいなければ効果を発揮できない、ということですね。そうしたクライアントへサービスを提供する中で、トレノケートはどのような強みがあると考えていますか?
HeeSoo
私はチームに、「私たちは単なるトレーニング会社ではなく、学習のアドバイザーであり、提唱者である」と伝えています。私たちは、テクノロジーと人材に行われた投資が最大限の効果を発揮することを目標としています。ですから、テクノロジーを活用するユーザーが増えることは私たちにとって非常に重要です。
また、TAT(Trainocate Assessment Tool)のような評価ツールを開発し、組織内のITスキルギャップの分析・特定、資格取得の準備、トレーニングの効率化に役立てており、お客様が最も改善したいことに焦点を当てられるようにしています。私たちが人材育成を支援した個人や組織が成功するのを見ることが、トレノケートにとって最大の報酬です。この旅は一生続くものであり、お客様が振り返られたとき、Trainocateは常にお客様の背中を押していると感じてもらえたなら嬉しいです。
– お客様のビジネス的な成功が、トレノケートのゴールでもありますね。それでは、今後の目標や取り組み予定について教えてください。
HeeSoo
まず、東南アジアのさらに外の地域に活動の場を広げることです。今年はUAE (アラブ首長国連邦) にも進出しましたので、私たちの魔法をUAEでも発揮できることを期待しています。
また、学校、学生、コミュニティ、都市部以外の地方にもテクノロジーを提供し、スキルギャップを埋め、刻々と変化する技術的な変化とともに成長するために必要なツールを、すべての人に提供したいのです。 それにより、新卒者、専門家、転職者がスムーズに転職し、即戦力として活躍できるような機会を提供し、組織がコストの削減を図れるようにしたいと考えています。
あとは、アセスメントツールの次のステップとして、企業や人材紹介会社が、検証されたスキルを持つ候補者を特定するためのテストモデルを提供するお手伝いもしたいと考えています。将来的には、実務能力を測ることができ、時間に縛られず、精度の高いアセスメントを実現したいです。
– ありがとうございます。次に、Hee Sooさん自身について教えてください。トレノケートに入社したのはいつ頃ですか。
HeeSoo
2007年10月です。私は物心ついたときから、ITに情熱を注いできました。子供時代から学生の間は、Logo社の「Turtle」というプログラミングから始まり、PCの組み立てやトラブルシューティングを行いました。これらの経験を通して、ITのコツを掴んでいったのだと思います。
卒業後の2000年4月に、企業や大学生の教育係としてこの業界に入りました。思い切って、営業、マーケティング、商品開発、フランチャイズなどさまざまなことに携わりました。そのうち、この情熱をもっと大きくできる場所、もっと “伝道師 “になれる場所に移りたい、そう感じるようになりました。グローバル・ナレッジ・シンガポール(現在のトレノケート シンガポール)に入社したのも、これが主な理由です。2008年に設立されたグローバル・ナレッジ・シンガポールでは、当時はトレーニングの提供よりもシスコのトレーニング販売サポートに重点を置いていました。ですが、私たちのDNAはトレーニングです。そこで、2010年に巨大なトレーニングの市場機会があるインドに挑戦することになりました。私はその構築に集中的に取り組み、あとは歴史が示す通りです。
その後、COVID-19のパンデミックの時期にも歩みを止めず、スリランカに進出し、バングラデシュやブータン、ブルネイ、カンボジア、モルディブ、ミャンマー、ネパールの東南アジアニューマーケット(SEANM)でも事業を展開しています。
– 幼少のころからITに触れていたのですね。では、仕事において最も大切なことは何ですか?
HeeSoo
クライアントへの貢献です。現在のデジタル変革の時代にお客様が成功するために、必要な革新的なアイデアを提供するなどの形で貢献することです。そのためには、学習する人や組織がスキルを磨くために何を必要としているかを理解することが鍵だと考えています。
– 徹底してお客様の理解に努めているのですね。では、オフの時間はどのように過ごしていますか?
HeeSoo
バドミントンと読書ですね。本は主にITに関するものが多いです。
また、DIYと自動化の信者なので、時間が許せば、自宅や知人宅のITインフラをアップグレードしたり、電気系などのDIYに勤しんだりしています。自宅に関しては、時には家族に嫌がられてしまいますが…。
– ありがとうございました!